第二話:溜め息の行く末

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「すごいな!親友の俺も鼻が高いってもんだ。あと一年で卒業だし、頑張ってレベル10になれよ!」 「おいおい…、あと2レベも上げなきゃならないのか…。厳しいが目指すは十年生だ!ライトも目指せ十年生!」 「俺にいたってはあと3レベじゃねぇかよ」 こんな他愛もない話をしていると、一人の女子がレオの名を呼んだ。 きっと、あれだな。 女としては一世一代の大勝負、告白だ。 俺も何回か告白されたことはあるけど…、なんか…愛だの恋だの下らなくないか? いや、別に女が嫌いなわけじゃない。 むしろ好きだ。 …いや、忘れてくれ。 だけど、誰かを好きになるっていう気持ちがわからない。 .
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