第二話:溜め息の行く末

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だから<英雄>なんて目指してないし、目指そうと思ってこの学校に通ってるわけでもない。 ただ、学校に通っていない不良たちはみな、<悪役>という立場になっている。 この学校に通えば<英雄>か<一般人>の道が待っており、平和で困らない。 しかし通わずにいたらそのうち<悪役>と蔑まれ、本物の悪として扱われるようになってしまうのだ。 そんな理由で学校に通う俺にとっちゃ、レベルだとか<英雄>だとかどうでもいい。 だけど何故か七年生にまで上り詰めてしまった。 「はぁ……、買い食いして帰るか」 何故か気分が落ちた俺は、自分に言い聞かせるかのように呟き、学校を後にした。 .
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