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―――ゴッ
俺の対応が気に入らなかったらしい大男は、大きな手を拳にし、俺の頬を勢いよく殴る。
「…ゴフッ」
口を切ったのか、途端に血が吹き出してきた。
だが俺は抵抗なんてしない。
何故なら、興味ないから。
こんな低脳な連中のために無駄な労力なんぞ使いたくない。
言うのを忘れていたが、魔法だって使える。
だけど…
「オラオラァ!!答えろ、よっ!!」
―――バキッ
鳩尾(ミゾオチ)に蹴りも入れてきた。
鈍い痛みが走る。
肺の酸素が一気に強制的に吐かされたため、一時呼吸困難に陥った。
「かはっ…!…ゲホッ……」
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