第三話:悪役の彼

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―――ゴッ 俺の対応が気に入らなかったらしい大男は、大きな手を拳にし、俺の頬を勢いよく殴る。 「…ゴフッ」 口を切ったのか、途端に血が吹き出してきた。 だが俺は抵抗なんてしない。 何故なら、興味ないから。 こんな低脳な連中のために無駄な労力なんぞ使いたくない。 言うのを忘れていたが、魔法だって使える。 だけど… 「オラオラァ!!答えろ、よっ!!」 ―――バキッ 鳩尾(ミゾオチ)に蹴りも入れてきた。 鈍い痛みが走る。 肺の酸素が一気に強制的に吐かされたため、一時呼吸困難に陥った。 「かはっ…!…ゲホッ……」 .
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