第三話:悪役の彼

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「へぇ…黒か。ならきみは全色を使いこなせるようになるよ。今はどのくらい使えるの?」 「赤…青、黄、白、黒の5色です。……あなたは?ラジアさん」 「僕?僕は信じられる人にしか自分の個人情報を教えない主義なんだ。きみはまだ、信用するに値しない」 ラジアは事も無げにいい放つ。 だが彼が言ったことは最もな発言だ。 簡単に人を信用してはならない。 しかし、俺は素直に言ったのに向こうが言わないというのは…少し、腹が立つ。 ただラジアはにっこりと笑った。 「改めて悪の組織“夜”へようこそ、ライト。歓迎するよ。注意点をいくつか言っておくから、よーく聞いてよ」 「……はあ…」 .
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