第二話:溜め息の行く末

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整った顔立ち。 金髪がとても似合っている。 「レオ。どうした?」 「聞いてくれよ!俺さ、実は昨日の戦いに出てたんだよ!」 「へぇ…、ってうそだろ!?」 思わず声が上ずってしまうのも無理はないだろう。 何故なら、本来ならば学生である俺たちは戦場に立つことが許されていないからだ。 なのにレオは、歴史にも残るであろう世界的な戦争に参加していたというのだ。 …なんてこった。 「へへ、ギルドに呼ばれてよ。影を倒すのを協力してくれってさ」 彼の言い方は、全く自慢に聞こえないし、嫌味にも聞こえない。 レオは性格も実力も備わっている、正真正銘<英雄>のたまごなのだ。 .
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