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「久し振りだな、ハルヒ」
そんな須王さんを気にすることなく鳳さんはハルヒに話しかける
「長い間部活に参加できなくてすみません」
「それはいいが・・・・・。留学する金があるなら借金返す金もあるんだよな?」
そう言って鳳さんは眼鏡の奥の瞳をきらめかす
借金・・・・?
そういえばハルヒがずっと前に高値のつぼ割ったって言ってたな
多分そのお金だろうな
「えーっと・・・・。それは・・・・」
「何だ?」
たじろぐハルヒを追い詰める鳳さん
それはいつもの鳳さんにも見えるけど、心なしか鳳さんの表情がいつもより柔らかい
やっぱり嬉しいんだよね
私はその光景を遠巻きに見ていた
私が入りきれない絆
それがひしひしと伝わってくるから
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