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ーーー…
ーー…
「で、俺に何の用でしょうか…多藤先輩…」
「うむ、君は今何か部活をしているのか?」
この人は多藤 蛍(おおふじ ほたる)先輩…身長は小学生並、顔は凜として威厳はあるがきっと童顔だ。口調はハキハキしているが、興奮すると関西なまりが出てしまうようだ。ちなみに声は見た目にあった幼女チックな可愛い声だ。
まぁ説明はこのくらいでっと…
「いや、していませんが…」
「そうか…なら、さっさと帰りなさい
下校時間はとっくに過ぎているぞ」
「あー…そうだな
…もうあの子も来ないだろうし帰るか」
「あの子?もしかして誰と約束でもしていたのか?」
多藤先輩は何故か興味津々と言わんばかりに聞いてきた。
「あ、いや…別に約束なんてしていなかったし…俺が勝手に待っていただけなんで…」
「告白か!?」
「違う!」
「振られたな!!」
「もっと違う!!」
「隠すな!君は堂々していればいい。何なら私の胸で泣いてもいいぞ?」
「無い胸で泣けるか!!むしろ違う意味で泣けるよ!!」
「無い胸ゆーな!!気にしてる!!」
「んじゃ頑張れよ!!」
うわ…なにこの茶番…
とりあえず俺は涙目の先輩を残し、ゆっくりとドアを開けた。
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