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今日一日の授業が終了し、俺はようやく痛みが引いた身体を伸ばしてから屋上へと向かおうと廊下に出た。
が、急に肩を引っ張られた。
「おいっ!少年!何があった!」
…多藤先輩だ。
もう…よりにもよって厄介な人に会っちゃったよ…
てかよく肩なんて引けたなっと感心したのも束の間、肩を見ればおもちゃの手があった。
アレだ…あの昔に流行ったトリガーを引くと先端のおもちゃの手がガシャガシャ動くアレ。
なにかとアレは便利だからな…遠くに有る物を取れるし…
何よりこうゆう使い方をする人だっているんだ。ナイスな発明だと思う。
そんな俺を尻目に先輩はプルプルと身体を震わせていた。
この時俺は先輩が寒がっているのと勘違いしていた。
そう…これは嵐の前の静けさというものだ。
「お前今、私の身長じゃ届かんからおもちゃ使ってんやろって思たやろ!!」
そういうと先輩はおもちゃを振り回した。
おっと!!端っからご乱心でしたか(笑)
そして武器へと成長したおもちゃは俺を狙う。
「ちょっ危な…」「うっさいわ!!ッダホ!!」
ダホ?ああ…アホか
まぁとりあえず俺の命の危機だな(笑)
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