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この状況になるには少し前へと遡る。
俺は教室に居づらくなって学校の屋上で寝ていた。
もちろんイジメとかでは無い。
実は今日俺はこの学校に転校してきたのだ。
俺の転校はそう珍しいわけではなく、一番短くて2カ月しかいないことだってあった。
だからかもしれないが、変になれ合ったりすると別れるときが辛くなると思い、転校してきたら真っ先に1人になれる場所を確保しに行くのだ。
そして今回は屋上が良い場所となった。
「ふぁああ~…」
さすがに朝早かったから眠たいな…
どうでもいい話だが俺は今1人暮らしをしてる。だから家事も全て自分でやらなくてはならない。
そしてこの学校まで来るのに小一時間は掛かる。
つまり俺は早めに起きなくてはならなかった。
ホントどうでもいい話だ…1人だとこうにもなるさ。
さて、ホントに少し寝るか…
俺はゴロンと硬いコンクリートへと寝転がった。
さっきまでの景色が逆さまになる。
上を向けばフェンスが見えた。
ん…?
何だあれ? 靴?
逆さまで見えているがフェンスの向こうには確かに靴があった。
そしてその横には…
人が立っていた。
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