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何かの見間違いだろうか…
しかし俺の目は良い方だし、まずあんなところに靴があったら不自然だ。
だが靴は明らかにフェンスを超えて向こう側にある。
そしてその隣には…
透き通る白い肌、その正反対に夜の闇のような漆黒で長く美しい髪…
そして…その瞳は…
って…あれ?
何で目の色が分かるんだ?
あ、そうか…その容姿美麗な足…いや“少女”がこちらを見ているからだ。
「アナタは…
アナタには…分かる?」
静かな口調で意味の分からないことを問われた。
そんな時、人間ならきっとこう答えるだろう…
「…な、何を…だ」
俺はおそるおそる聞いた…
これが間違いだった…
聞いたことが俺の人生を360℃変えるとはこの時の俺はまだ知らなかった…
そして彼女は口を開いた。
「…死ぬことは怖いこと?」
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