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俺も確かに転校してきてばっかりだからみんなの顔を覚えられてないのは仕方がない…
だがあれほどのことをしでかすとあれば、あの子はきっとこのクラスのトラブルメーカーもしくはヤンキーなのでは…
「えーっと…」
ほらやっぱり、先生も困惑気味だ…無理もない。きっとあの子はヤンキーなのだ…
「……すみません…転校生の…月野です…」
あるぇ~!?
おかしいな!!おかしいよ…!? この子…恐ろしい子…!
いきなり扉をバンって開けては空気を破り、周りを黙らせた挙げ句…転校生と名乗るとは…!?
すげぇ奴…
あれ?
でもこの子…何かどっかで見たことがある気がするんだが…?
“ー…ーーこと…ー…”
ん?…なんだこの頭によぎるんだけど何か違和感があるみたいなの…
ザァ----…
“ーー…死ー…こと…”
ザァ--ザザッ--
“…死ぬことは…こわいこと…?”
「ぁああああ!!!」
俺はバッと立ち上がり叫びながら彼女を指差した。
何やってんだろうな俺…
変に目立つのはダメだろ…
もう今にとってはもう意味はない…
今の俺はすでに…
みんなの目を転校生ではなく自分に集めてしまった。
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