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周りを見れば全員俺を見ている。
おいおい…これじゃあ目立たないように座った意味ないじゃないか…
「あぅああ…」
やらかしたことに俺は戸惑いを隠せず、もう何言ってるのかも分からん状態で指した指を静かに下ろした。
恥ずかしい…何やってんだよ俺…
「あ…ーっと…とりあえず月野(つきの)さんは…」
「“つきや”です……間違えないで…」
「はっはい!!!すみません!!」
ん?
何であんなに怒ってんだあの子…
あーあ…先生怯えてんじゃんか
「あ、豊嶋君は早く座ってね」
「…はい」
そうだ俺…いつまで立ってるんだよ てか先生元に戻るの早いなっ!!
とりあえず俺はそそくさと椅子に座り、やっと周りの視線から逃れた。
ふと、俺は彼女の方見た。
やっぱりあの夢の子にそっくりだ…
いや、もしかして本人…だって髪はあの時みたのと同じキレイな黒髪で、肌は髪とは真逆の透き通る白…
そして忘れることが出来ないほどの印象を持たせたあの紫色の瞳…
まぁなぜまた目の色が確認出来るかっていえば…
「………」
目が合ってるから
そして…
「…何…?」
何故か俺の隣だからだ。
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