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『 わりい、ちょっと忘れ物してきた 』
『 え? 』
『 また戻ってくっから安心しろ 』
悠眞は、私の部屋から出ていった。
1人残された私は携帯電話を眺めていた。
親友のユキからメールが来てる。
あ、明日学校休みになったんだっけ。
ユキ休みだったのに、メールするの忘れてたんだ。
『 ユキ、ごめんね 。許して 』
携帯電話にそう告げて、送信ボタンを押した。怒ってる様子じゃないから大丈夫だとは思うけど。
『 お前の独り言気持ち悪いぞ 』
扉の所には、悠眞が立っていて……って、いつから居たのよ。
しかも、好きな人に気持ち悪いって言われるのって結構ショックだし。
『 もういい。出てって 』
『 あ? 』
『 悠眞なんか大嫌い!出てって 』
「 悠眞さん、お嬢に嫌われましたね 」
『 おい、カケル調子のんなよ 』
「 大丈夫っすよ、お嬢は俺が貰うんで。ね?お嬢? 」
カケルが私の部屋に入って来ようとする。
私の部屋に入る男子は悠眞しか、居ない訳で悠眞はそれを気に入っている。
みるみるうちに悠眞の顔が不機嫌になっていく。
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