01章 『 武岡日常 』 

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      『 わりい、ちょっと忘れ物してきた 』 『 え? 』 『 また戻ってくっから安心しろ 』 悠眞は、私の部屋から出ていった。 1人残された私は携帯電話を眺めていた。 親友のユキからメールが来てる。 あ、明日学校休みになったんだっけ。 ユキ休みだったのに、メールするの忘れてたんだ。 『 ユキ、ごめんね 。許して 』 携帯電話にそう告げて、送信ボタンを押した。怒ってる様子じゃないから大丈夫だとは思うけど。 『 お前の独り言気持ち悪いぞ 』 扉の所には、悠眞が立っていて……って、いつから居たのよ。 しかも、好きな人に気持ち悪いって言われるのって結構ショックだし。 『 もういい。出てって 』 『 あ? 』 『 悠眞なんか大嫌い!出てって 』 「 悠眞さん、お嬢に嫌われましたね 」 『 おい、カケル調子のんなよ 』 「 大丈夫っすよ、お嬢は俺が貰うんで。ね?お嬢? 」 カケルが私の部屋に入って来ようとする。 私の部屋に入る男子は悠眞しか、居ない訳で悠眞はそれを気に入っている。 みるみるうちに悠眞の顔が不機嫌になっていく。         ,
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