16人が本棚に入れています
本棚に追加
『 姫、サクトが苦しそうなんだけど 』
悠眞がこうやって私の部屋を訪れたのは、つい5分前。
私達は、サクトさんの部屋の前に居る。
『 なあ、姫樺サクトの部屋はいんの? 』
『 当たり前でしょ。サクトさんキツくて動けないんだから 』
『 今日だけ特別に許可してやる 』
『 意味分からない。早く入ろっ 』
部屋に入ると、綺麗に整理整頓されていて黒で統一された部屋が目に入る。
ベッドには、少し汗をかいたサクトさんの姿があった。
『 サクト、大丈夫か? 』
「 悠眞、大丈夫ですよ。心配しないで下さい。今から朝ごはん作りますから… 」
サクトさんは起き上がろうとしている。
病人なんだし、今日はゆっくりしてた方がいいと思う。
『 サクトさん、寝てて下さい。私と悠眞で家の事は、します!任せて下さい 』
『 姫樺、それ本気で言ってんのか? 』
『 当たり前でしょ。ガクとカケルは学校の宿泊研修行ってるんだから。 』
『 だよな……。 』
,
最初のコメントを投稿しよう!