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『 完成っ 』
『 出来た 』
作り終わったのは、ほぼ同時だった。
鍋からいい匂いがする 。
食べてみたいなあ、悠眞の料理。
『 味見しねぇ? 』
『 したい!するっ 』
悠眞は、小さな皿にお粥を少し入れて、私が火傷しないように、お粥に " ふうふう " する。こういう時は優しいのに。
ゆっくりとお粥を口の中に入れていく。
口に入れると野菜本来の味がしてとっても美味しかった。
『 どう? 』
『 美味しい!美味しすぎる。どうしてこんな料理うまいの? 』
『 秘密だな 』
『 ケチ 』
私は、お盆を持って3階のサクトさんの部屋に向かった。
『 サクトさん、失礼します 』
サクトさんは、相変わらずベッドで寝ていて、汗をかいていた。
あ、タオルあるから汗拭こう。
バサッ
サクトさんは、布団を脱ぎ始めた。…え?サクトさん。余計に風邪ひきますよ。
そして、更に服を持ち上げた。お腹丸見えだし……。
『 サ、サ……サクトさん 』
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