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『 サクトさん、起きて …… 』
「 ん~。 」
サクトさんは、なかなか起きてくれない。
とりあえずお粥を机の上に置こう。
あとは、あ…汗拭かないと。
ガシッ
腕を伸ばした瞬間、今度は腕を捕まれた。
え?起きてる?
そっとサクトさんを見るけど……寝てる。
サクトさんは私の腕を自分の方に引いた。
抱き締められる形になって……。
サクトさん、起きて~ 。
この状況はヤバイですって。
『 サクト~ 薬持ってき … 』
この状況を1番、見られたくない人に見られてしまった。
嘘でしょ……タイミング悪すぎ。
『 ゆう…まっ たすけ …… 』
『 姫?何やってんだ?俺よりサクトの方がよくなった? 』
『 違う。悠眞がいい!早く助けて 』
『 仕方ねぇな 』
悠眞は、スルッと私を抱き抱えた。
そして、サクトさんを睨み付けた。
『 いくらサクトでも、姫はやれねぇ 』
『 っ/// 』
サクトさんは、どうやら起きたみたいで、「何?」って顔してる 。
本当に、寝てたみたい。
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