01章 『 武岡日常 』 

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      両親が海外に赴任して、私はお祖父ちゃんの家に住んでいる 。 私の家から4つ離れた、この街は自然豊かな、とてもとてもいい街 。 そんな街に住む、お祖父ちゃんの家はこの街じゃ有名な極道 。 最初は知らない人が家に居て戸惑ったけど2年たった今は、その生活にも慣れた 。 「 お嬢、腹減った~ 」 家に帰ってくるなり、玄関先で私の名前を呼ぶ ガク 。 私の1つ下の学年で、高2。 『 え?作った方がいいの? 』 「 うん、作って 」 ガクは、満面の笑みで私に頼み自分の部屋がある3階に上がろうとした 。 「 ガク。」 「 こんにちは、サクトさん 」 だが、階段から降りて来たサクトさんに、よってそれを辞めたみたい。 サクトさんは、武岡家の2番目の舎弟さんらしく下っ腹のガクは、会うと必ずお辞儀をする 。 それが、武岡極道のルールらしい。         ,
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