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なぜなら--
「これからクラスの女子、片っ端から遊びに誘おうぜ!クラス替え後の親睦会とか言って!そしてあわよくば、クラス替え早々彼女ゲットだぜ!なぁ彰も参加するだろ!?」
まぁこういう奴だからだ。本当、外面は良いんだから、あとはまともな性格さえありゃこんな事言ってないだろうに。
「……お前、去年も僕を巻き込んで開催しなかったか?結果、覚えてんのか?」
「……玉砕……」
「諦めろ。今回もそう言うオチだ、どーせ。」
「止めて!!俺の傷を抉ることの何が楽しいの!?」
「お前がふったんだろ、この話題……」
つーか、僕までダメージ受けるじゃん。お前のフォローに走ってる間に、お前が連れて来た同類って扱い受けて、同じ目で見られるの嫌ですから……
「だがしかーし!!俺は諦めない!!絶対にこの親睦会で絶対に彼女をつくる!!」
「諦めろって……」
「いや!上手くいけば、1人どころか複数の女子が俺を求めあうかも!!」
あぁ、求め合うだろうよ…お前の命を絶つ権利を。第一そんな瞬間的な恋が良いのか?きっと始まりと同じ短さで終わるだろ。
「この計画を決行するためには、お前が必要なんだよ!!」
「何で僕が必要なんだよ…僕がいたって無理だっただろ。つまり、致命的なミスを犯したお前がいる限りムリ。僕はクラス替え早々女子全員を敵に回したくないから!」
そんなことをして彼女のいない僕の時代を長くしたくない。
つーか、ハーレムとかつくる計画考える前に、おめーのその性格を考え直せ!
それに、僕の最優先事項はこれからどこに住むか、そしてあのワイシャツ短パンヤローを取っ捕まえる事だ。向こうが会う事を要求しているのだ、犯行理由をキッチリ聞き出してたっぷり償わせてやる。
だからこんなアホに付き合っている暇は無い。こっちは生活が掛かっているのだ。
「でもさ、でもさ!彰も嫌だろ?彼女いない生活なんて!」
「うっ……」
これは否定できない。
欲しい欲しく無いで聞かれれば欲しいに決まってる。僕だってリア充が醸し出す楽しそうな雰囲気に触れてみたい、甘い展開にも憧れる。
他の理由としては、恋愛面の話をしてても、居ないの前提で華麗にスルーされて、リア充の聞き役に徹するこの地味に来る辛さから解放されたいって所か。
それにこれ以上彼女ができないと、逆にそういう欲求すら薄れてきそうだ。
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