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あ、やべぇ。バレてた
照れくさくなって、知ってたのかよと笑って誤魔化す
見る見るうちに涙を浮かべる和也に、なんで…?と問われ
白状した……
『…ずっと好きだったから…
でも、嫌われたくなくて言えなかった。
お前を忘れる為に他の子と付き合って、結婚も決めて…』
俺ってサイテーだな…
また和也を抱きしめて
『でも、どうしても我慢出来なくて…
酔ったフリして触れる俺を、今だけ許して…?』
俺ってズリィよな…
こういう言い方すれば、和也がイヤって言えないの判ってたんだ…
「……酔ったフリして忘れてやるよ」
背中に手を回して抱きしめ返してくれる和也が愛おしくて
和也の涙で濡れる肩口
なんで泣いてるんだろ…
なんで強く抱き返してくれるんだろ…
もしかしたら、和也も俺を…?
重ねる唇に、抱きしめた体温に…感じる和也の想い
もっと早くこうすれば良かったんだろうか…?
いや、これは多分俺の勘違い…
でも今だけは、そう思わせて…
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