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和也は、おめでとうって喜んでくれて…何だか複雑な気分だったけど
これで良かったんだって思えた
「あ、スピーチだけは勘弁しろよ
俺そういうの苦手だし(笑)」
『おぉ、判ってるよ。かずに頼んだら何言われるか怖ぇし(笑)』
ふざけて言い返したけど
ホントに、マジで頼めるわけねぇから……
家に帰って部屋に籠もると、なんか急に実感した
――もう、和也を俺の一番にしちゃいけないんだ…
切なくて、苦しくて…涙が溢れた
今日だけは泣こう
――今日だけは、和也を一番に考えていいですか…?
明日からは、ちゃんと彼女の事を一番にするから…幸せにするから
今日はかずを愛させて…
和也を想って一晩中泣いた……
それから半年の間、結婚式の打ち合わせやら何やら、慌ただしい日々が過ぎ
明日は俺たちの結婚式
仲間内で集まってお祝いしてもらって、ホントに楽しい時間が過ごせた
最終的に俺の家に押しかけて来やがって、もうみんな泥酔状態(笑)
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