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部屋に戻り、ソファーでぼんやり考え込む
これから、アイツにどう接していいんだろう
気づいてしまった自分の気持ちを、どう抑えていいかがわからなかった
アイツの傍にいたい…
でも、それは出来ない…よな?
だって、おれの感情は
もう友達を越えてしまった…
きっと、近くにいれば
アイツを困らせる事になるんだ
―もう…、アイツの近くにいちゃいけない
―ピンポーン
…こんな時間に誰?
つか、こんな涙でボロボロな顔じゃ出られねぇし
―ピンポン ピンポン ピンポーン
――……しつけぇ!!
涙の痕を消すために、急いで洗面所で顔を洗い
「はぁい、今出るから!!」
それ以上チャイムを鳴らすなという意味で声をかけた
慌てて玄関へ行き、鍵を開ける
途端に乱暴にドアが開き、驚いて相手の顔を見ると
「な…んで?
帰ったんじゃねぇの?」
先ほどまで一緒にいた、そいつで…
ちょっと不機嫌そうな顔をして、ズカズカとリビングへ上がり込んできた
片手には、何が入っているのか大きなビニール袋
突然の事に、俺の頭はついていかなくて
ただ呆然としていた
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