ある不良少年だった人の話

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社会のゴミ、 人間のクズ、 人生の負け組。 大人達からそうよく言われていた学生時代。 不良のレッテルを貼られた俺は常に周りから煙たがれていた。 嫌悪、畏怖、邪険。 ありとあらゆる―――だが決して良い意味ではない視線を毎日のように送られた。 大人、家族、同級生。 誰もが皆、俺のことを避ける。関わりを持とうとするのは虎の威を借りる狐みたいな奴だ。 だから俺はあの頃、いつだって一人だった。
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