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俺は有名な不良だ。
こいつに俺は危険なやつだと教えれば離れていくだろう。
そうだ。こいつが俺を恐怖しないのは俺が誰だか知らないからだ。
だったら教えてやろう。
そう思った上での行動だった。
だがそいつは俺の悪行を聞きながら「ちっちぇ、ちっちぇよお前」と言いたげな表情で俺を一瞥。
そして、俺の額を殴った。
いきなりのことで驚いた。
まさにアホ面だったであろう俺にそいつは、
「悪行? だからビビってお前から離れる道理にはならんだろ。誰かと関わりたいのに変なプライドこじつけて自分の本心隠してんじゃねぇよ」
そう言いたげな態度だった。
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