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「エリカの病気…とても特別なものなんですって。」
腹…減ったなぁ。
「エリカが愛したモノは全て壊れてしまうの…」
もういいかな…
「壊れたレコーダーみたいにキーキーと耳障りな音を出すの。」
そろそろ飽きた。
「なぜ生きてるモノは壊れると腐って崩れて醜くなってしまうのかしら…」
え?
「可愛かったウサギさんも、リスさんも…あんなに素敵だったお母様も…」
あぁ…
「少し黙って欲しかっただけなのに。」
まいったなサイコパスか…
「春になったらあの“醜いモノ達”が顔を出してしまう…そうしたらエリカは…」
「ねぇユキ…あなたは“醜く”ならないのよね?」
エリカの手には鋭く光るナイフが握られていた。
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