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ケン「はい、鳩ちゃん~奥で見つけたから、これあげる~」
その手には、蜜柑が入った袋がひとつ。
(この蜜柑授かりシーン率の高さ)
私「…えっいいの!?お店のじゃないの!?」
ケン「ちゃんと許可貰ってきたから大丈夫だよ(笑)」
私「ありがとう~!!!」
ケン「鳩ちゃんはね、本当に蜜柑が大好きなんだよ~」
ニコニコしながら言うケンさん。
そうなんだ~と相槌を打つケンさんの仲間達。
この時、K子が私を見ながらちょっとだけ苦々しい笑顔で「ヤバイヤバイ」と口パクで合図してきたことに気付いた。
スクーター「へえ、お前何かケンさんに世話を焼かれたことがあるんだ?」
先程までガヤガヤと煩かった店内がよりにもよってこの時一瞬だけ静かになって、スクーターの感情の読めないよく通る声が響き渡りました。
そして、その声を聞いたケンさんの友達が、思い出したように突然言った。
ケン友「あれ?鳩子ちゃんって、確かケンさんの元彼女じゃなかったっけ?」
!?!?!?
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