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私は手をのばした
どこまでも続く
蒼い空へ
何度も。何度も。何度も
繰り返すその行為
届くことはないのに
何度も何度も 繰り返し
何度も何度も 後悔する
のばした手が空を切るたび
私は1つ雫を落とす
沢山落としていたら
いくつ落としたか分からなくなった
私の足元には水溜まりが1つ
少しでも高く、遠くに届くよう
背伸びしていた私は
今ではもう疲れ果てて
水溜まりに座っている
水溜まりを広げながら
私は手をのばした
誰かがこの手を取ってくれるように
誰かが私を見つけてくれるように
私は手をのばす
この蒼い空へ
いつまでものばし続ける
誰かがこの手を掴んでくれるまで
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