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雨の中佇む影ひとつ
ずぶ濡れになりながら
君がこっちをみて顔を歪めた
泣きそうなその顔に何故か胸が締め付けられた
駆けよりたくなったけど
隣には違う人がいた
その人は僕の気持ちに気付いたのか
腕をまわしてこっちをみる
駆け寄りたい衝動を押さえるように
君に見せつけるようにキスをした
案の定君は去って行った
僕を呼ぶ隣から聞こえる声も耳に入らず
呆然と君の背中を見つめ続けた
そんな僕を嘲笑うように
雨はずっと降り続けた
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