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でもそんなのただの口実で、本当は産毛を抜いてもらうのが目的じゃない。 ただ、あたしが咲哉に会いたいだけ。 「なぁ七海。」 ほらね。 口実にした作業が終わればいつもこの甘い声であたしを呼んでくれるんだ。 「しよっか。」 あたしの身体はいつの間にかベッドに移動されており、ギシッというリアルな音と共に沈められた。 「好きだよ。」 この男はその"最中に"必ずこの言葉を囁いてくる。 これが"愛情"ではなくただの"欲"からのものだって、本当はずっと前から気付いてる。 『あたしも…んっ…好きっ』 咲哉の優しい指に意識が飛びそうになりながらも、必死に答えた。 あたしのこの言葉は"本物"。 咲哉にこの気持ちが伝わる事は無いけど、いつも心の中で必死に叫んでる。 「七海…愛してる…」
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