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『……。』
『あたしもだよ…咲哉…っ』
甘い痛みと意識が無くなりそうな感覚を、咲哉と共に感じられる。
「『………っ!』」
「なぁ七海」
行為を終え、腕枕をしながら咲哉はあたしの名前を呼んだ。
『なに?』
あたしは甘える声でもなく、普通恋人同士なら行為を終えた後可愛い声を出すんだろうなと考えつつも、一定の普段と変わらない冷めたトーンで返事をする。
「いや…何でも無い」
『ふーん。』
明日からまた、暫く咲哉はうちには来ない。
きっと彼女が出来る。
彼女が出来る直前咲哉は、必ずあたしをいつも以上に熱く、そして強く抱く。
そして必ず"愛してる"と最中に言葉を漏らすんだ。
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