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そんな関係でも咲哉から離れられないあたしは、ただの"都合のいい女"なんだろう。 咲哉はあたしの気持ちにはきっと、気付く事は無いんだろう。 気付かせるつもりも…無いんだけどね。 「ほんじゃ七海。 また連絡するから。」 ベージュの、犬みたいなフワフワの髪の毛をセットし終えた咲哉はあたしにそう告げた。 『うん。待ってる。』 顔も犬のように可愛い咲哉の前世はきっとゴールデンレトリーバーなんだろうと毎回思う。 そもそも、こんな容姿端麗な男性と同じ部屋に居るだけでも幸せなのかもしれない。
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