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規則正しく揺れる胸。
薄く開いた口から微かにピンクの霞を吐き出した。
覗くことはできない君の夢。
そっと小さな白い花を添えてやる。
黄金色の日差しが差し込むこの部屋に
たった二人で揺られる。
指を滑らせた頬はつめたくて気持ちがいい。
気付かれないように息を吐いた。
夜もきっと月が照らしてくれる。
柔らかな黒が君を守ってくれるだろう。
もし僕がいなくなっても君は大丈夫。
皆君を愛してくれるのだから。
僕の陶器みたいだった胸に穏やかな火が灯った。
君が素敵な夢を見ている間だけ、
僕のぎこちない愛をあげる。
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