第二章

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「いただきます」 ミコはそう言って 食べ始めた 私も 食べ始めた 「美海ちゃん、どお?」 「おいしい」 「ありがとう、うれしい」 「うん」 私は久しぶりだった こんなにおいしい朝食を食べたのは 「美海ちゃん、今日どうする?」 「何?」 「学校、行かないの?」 「行かない」 「そう」 ミコは少し悲しそうな顔をした 「ボク、そろそろ行くね」 「うん」 「コレ…」 「何」 「鍵」 「うん」 「片付けは帰ってからするから」 朝食を終えたミコは玄関へ向かう 私も朝食を済ませ後を追う 「美海ちゃん、今日帰ってからおいしいものいっぱい作るね…だから……」 「待ってる」 「うん」 「待ってるから」 私がそう言うと ミコはうれしそうな顔して 「行ってきます」 そう言って 出かけていった 私はそのまま ミコのベッドに戻り もう一度、眠ることにした 「おやすみ、ミコ」
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