第一章

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5月10日 その日 久しぶりに学校へ行った 教室に入り私の席つく まわりを見ても 知らない顔ばかりだ 気がつくと 私の前に1人の少女が立っている 「美海ちゃん」 「誰?」 「久しぶりだね」 「ミコ?」 「覚えててくれたんだ」 「何?」 「心配してたんだよ」 「………」 「だって美海ちゃん始業式以来、一度も姿を見せないんだもん」 「だから…………何?」 「つめたいなー、ボク達友達じゃない」 友達? いつから? 「小学校から」 えっ? 私 何も言ってない 「言わなくても、分かるよ」 何で? エスパー? 「違うよ」 えっ? 「ボクと美海ちゃんの仲じゃん」
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