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その友人は、見えないなりにも一生懸命俺を守ろうとしてくれる。
ある日偶然出会った、自称用心棒のニャンコ先生なんかよりずっと頼りになったりする。
だけど、俺はできればそうしないで欲しいと思う。
役にたつ、たたないなんてどうでもいい。
とても大切な人たちだから。
絶対に危険なことに巻き込みたくないんだ。
そうやって妖と何かしらあるときはできるだけ周囲に気をつけて行動したりしていた。
それなのに。
俺の不注意で、田沼をとても危険なことに巻き込んでしまったことがある。
田沼は気配を感じる程度で、妖怪ははっきりは見えない。巻き込んでしまったときも、瓶に閉じ込められた俺は見えなかった。
だからこそ、俺は心底後悔している。
怪しいと思った時点で、あの瓶に触れるべきではなかったと。
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