孤独の淵で

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 虚ろな頭を無理やり動かして、ポケットからケータイを出した。  病院内ではまじめに電源を切っていた。  そっと、ボタンを長押しする。 「先生からきいた。  エリカ、だいじょうぶ?  あたしでよかったら、いつでも連絡ちょうだい。  ずっと、起きてるから」 「大変だと思うけど、  あまり、気を落とさないで。  ぼくらはエリカちゃんの  味方だからさ」  カナ、タカくん・・・。  メール画面を開いて、やっと私は、少し元気を取り戻した。  声を聞きたい。  みんなの、声を・・・。
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