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最初のうちは何人か面会に来てくれる人がいたが、今となっては誰も来ない。
恐らく俺の存在などみんなの頭の中から消えたのだろう。
俺はもう生きるのを諦めた。
もう何をやっても死を免れることは不可能だからだ。
──そして今日もまた一人殺された。
看守の足音が死神を呼ぶ音にしか聞こえない。
毎日が地獄だ。
最近こんな思いをするぐらいだったら、いっそのこと早く殺しほしいと思ってきた。
キュッキュッキュッキュッ
始まった。
今日は誰だ?
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