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真剣な表情で尋ねてくる達海だが、やはり中路は顔色一つ変えない。
「一体俺がどうやってあの二人を故意に接触させたと言うんだ?転送先の場所がランダムだということは、お前が一番知っているだろう」
確かに……
そう言われると達海は納得せざるをえない。
なぜなら、VHSを開発したのは、他の誰でもない達海自身なのだから。
「まぁどうでもいいや。あの二人、グループが分かれたんだから、どっちみち3回戦までは会うこともないし。私はそろそろ2回戦の準備でもしてこようかな……」
扉に向かって歩き出した達海だが、ドアノブに手をかけようとした時、その手がふと止まった。
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