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土方「つーわけで、河原。この後の授業受けろよ?」 土方さんと少しほど世間話をした。 明紗「どう言う訳ッスか?土方先生」 土方「いいから出ろ。お前、成績落ちるぞ良いのかそれでも」 明紗「別に良いッスよそんなこと。出たくない。只遠くに居たい。逢いたくない。逢ったらとても辛い。……寂しい。」 って言っても、土方さんは分からないだろうな。 だって、全て土方さんの事なんだよ でもな、今日。土方さんに逢って喋ったら とっても楽しかったよ とっても嬉しかったよ だけどね、 明紗「土方先生。」 土方「ん?なんだ」 明紗「オレに、もう、関わらないで。オレに、もう、笑顔を見せないで。」 …土方さんの記憶にオレが居ないのなら、 只、辛ぇだけなんだ。 土方さんは、オレにとって とっても、とっても     “大切な人” なんだよ。 だから、とっても辛いの 土方さんに“私”が居ないのは… 土方さんがオレを思い出すまで オレに笑いかけないでね オレも ――――――笑わないから 。
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