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『君、明紗ちゃんでしょ?』
『そうですけど、それがどうしたんですか?沖田先輩』
『そう言う意味じゃなくて、僕の隊…新撰組一番隊の副隊長の河原明紗ちゃんでしょ♪』
『……え?』
『ごめんね。今まで忘れていて。』
『いや、別に』
『君が良くても、僕が駄目なの。スッゴく信頼してスッゴく強かった副隊長を忘れてたなんて―――隊長失格だね』
『―――もう、幕末じゃない。この世は幕末のように人が簡単に死んだりしないし、俺たちはもう、役目を果たしているから。しかも、俺は‘消えていった’から忘れられていてもしょうがないと思う。だから、隊長が、沖田先輩が気にやむことはない』
『そっか。ありがとう明紗ちゃん』
『いえ』
これが、三日前の出来事で
そして今は―――――――。
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