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「これで大体は纖滅だな。……あ―、あ―、こちらD班。また一人抹殺完了。あと何人を始末すればいいんだ?」
「こちら本部。残り9名。速やかに遂行してください」
「了解だ。……D班、このままいくぞ……」
その言葉と同時に警察の足音が遠くなっていく。
完全にやつらが去ったことを確認し、俺は隠れていたロッカーから静かに出た。
「…………」
教室からそっと廊下を覗くと、赤い鮮血が飛び散っている。
何も出来ない自分への無力感、殺された生徒達への哀悼、何度見ても信じられない光景に、言葉がでない。
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