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「うわぁぁぁぁぁ」
とりあえず叫びながら俺は逃げた。
幸いここは森の中、あいつはデカいから簡単には追い付けないはずだ。
俺は走って走って走った。
木々を避けつつドラゴンから距離をとる。
一体どのくらい走っていたのか、目の前には洞窟があった。
「しめたっ!」
俺は洞窟の中に転がり込んだ。
洞窟の中は意外と広く、天井に穴が空いてるためかなかほんのり明るい。
「こんなとこがあったのか、まあ助かった」
奥のほうに行くと洞窟の中心らしきところに台座があった。
台座の中心には、剣が刺してある。
俺は不思議に思って近づくすると不思議な声が頭に聞こえてきた。
――――力が欲しいか?欲しいならこの剣を抜いてみろ―――
「ッ!!」
突然聞こえてきた声にビビってしまった。
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