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「今回は2度目だからお前に慣れたぜ。さぁかかって来いよ、トカゲ野郎」
そう言おうと思った。そしたら声が出なかった。膝が震えてて…
その時俺は思った。
ああ、人生オワタ。
しかし剣から声が聞こえてくる。
―――小僧我を使え。そうすれば勝てる―――
俺無言。
―――さっき言ったことを証明するためにも―――
俺無言。
―――おい、無視をするな―――
俺はうるさい剣を黙らせるためにも抜こうとした。…が抜けなかった。
ドラゴンは天井から入るのを諦めたのかブレスを吐こうとしてる。
「あれ、ちょっ抜けないんだけど」
ちなみに俺はふざけてないよ、だって死んじゃうもん。
―――小僧、抜けないのか?本当は違うのだろ?早く抜いてくれ。頼む―――
なんか剣がごちゃごちゃ喋ってる。
俺は仕方がなく自分の武器であるデバイスを使う。
俺のデバイスは特別製で武器の形をしていない。
かといって装飾品でもない。
俺のデバイスは、’眼’つまり瞳だ。
ドラゴンと向かい合う。
あっ目があった。
超こえー。
―――小僧?どうした?―――
剣は訳が分からないといったようで問い掛けてきた。
剣はうるさいので無視する。
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