冷えた君の手と 幸村

3/4
前へ
/48ページ
次へ
自)「なんかすっごい悔しい!」 そう言って**は ブン太の首筋に手をあてた。 幸)「!」 丸)「っっ!??つめった!!!」 自)「ふふーん。私のこと バカにするからだぞー!」 と、 イタズラに成功した子供ような 笑みで勝ち誇っている。 そんな**の笑みとは逆に 俺の心の中にはどろどろとした 真っ黒なものが溜まっていく。 丸)「ったく、 まじびっくりした…って、 あれ…?幸村くん…?」 幸)「ん? どうしたんだい?ブン太?」 丸)「いや、その…。 機嫌悪い…?」 冷や汗をかきながら 控えめに聞いてくるブン太。 当たり前じゃないか。 幸)「そんなことないよ? あぁ、今日は寒いから 部活のランニング練習を 徹底しようか?」 笑顔で言うと 丸)「え!?俺何かしたか?」 幸)「さぁ、ねぇ? **、行こうか?」 そう言って**を抱き締めると 自)「?精市も寒かったの? 早く言ってくれれば ぎゅってしたのに!」 と言って 抱き締め返してくれた。 本当に**は可愛いなぁ。 …でも、 他の男に無闇に触っちゃ いけないからね? だって、俺が嫌だからね! 冷えた君の手と 黒くなってしまう俺の心 ___
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加