ある日の 柳

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柳)「…寒い」 自)「あっ、ごめんね!」 柳)「…いや、それより、 何故**はそんな離れた所に 座ったんだ…?」 私が座ったのは蓮二の正面側。 自)「え?顔見てお喋り した方が楽しいかなって…。」 柳)「…はぁ…。」 自)「えっ!?なんか ため息つかれちゃった!」 蓮二は1つだけため息をつくと こたつから出た。 こたつの中に冷たい空気が 流れ込んできて思わず 「寒…。」 と口から出てしまった。 柳)「だから寒いと 言っただろう?」 蓮二はそう言うと 私の後ろから抱き締める形で こたつに入った。 自)「蓮二!?」 柳)「こっちの方が温かい」 そう言って抱き締める力を 少しだけ強めてきた。 もちろん私の顔は 真っ赤になる訳で…。 柳)「…嫌、か?」 そう心配そうに聞いてきたから 私は慌てて蓮二の方を向いて、 自)「い、嫌じゃない! ちょっと…はずかしいけど、 温かい、し、うれしい…。」 そう言っていて 恥ずかしくなってきて 蓮二の胸に顔を埋めた。 だから最後の方は 声が小さくなってしまった。 でも、蓮二にはちゃんと 届いていたらしく 柳)「そうか。 …**は可愛いな」 そう言って頭を撫でてくれた。 ある日の日常 ___
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