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「いや、かまへん。後で通達出しとくきん。我ら生徒会を甘く見ているとどうなるか骨の髄まで叩きこまなな」
「あ、あのさ……、お取り込み中大変恐縮なんですが、この学園って監視カメラ付いてるのか?」
一応幼等部の頃より今までお世話になってきたつもりな俺ですら知らなかった事実に恐る恐る手を上げ聞いてみるが、
「そんな訳ないやん。」
あっさり否定され、
「もし、本当に監視が付いとるとするなら、うちらの生徒会バッチに付いとる盗聴器ぐらいやないかな?」
愛美は笑いながらバッチを指差した。
「嘘だろ!?」
「うん、うっそー」
慌てる俺の頬をぷにっと蘭が指差すと、いきなり肩に乗し掛かる重みに堪えきれず、書類事バランスを崩した。
「ほな行こうか。」
書類は俺は愛美に救出され、そのまま転び鼻をぶつけると、横に座り込んだ蘭は再び頬をつついてくる。
「まっぬけ~」
「うがぁ――!!!!!うるせぇ!!」
俺が立ち上がると、蘭はピョンピョン跳ねながら愛美に近づき書類の束を受けとり、俺も小さなため息をついて愛美から書類の束を受け取って、配達を再開。
「なぁ、修平はあんな企画通ると思ってうちの所に持って来たん?」
「いや……、ダメだと思ってよ。
審議に掛けるまでもなくな……」
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