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「サンドウィッチの材料があるなら
俺が作るけど」
壁沿いに設置された資料や辞典が並べられた本棚の梯子に登り、ファイルを手に人当たりの良さそうな笑顔を振り撒いている先輩は鷹野純、肩書き『伯爵』。
今、就職するのが最も難しいとされるrestaurant crownから逆にお声が掛かるほどの腕前、その中でもサンドウィッチは絶品でグルメコンテストに日本代表として出場した経歴を持つ。
「私はおやつよりもマナ嬢の珈琲をいただきたいですね」
俺の席に座り、PCを扱っている先輩は
犬飼総一郎、肩書き『策士』。皇帝の右手と呼ばれている。俺達は勿論先生達ですら学校運営に関する仕事で決断する時頭を悩ませる事が多々あるのに、犬飼先輩は何の躊躇いもなく決断される。
それにはまるでシナリオがあるかのように実現させる様は巧みな話術が可能にしていた。
「私は和菓子があればそれでいいわ」
っと言いながら、愛美の席で何やらPCと睨めっこをしている先輩は宍戸かなめ、肩書き『道化師』。
皇帝の左手と言われている彼女は人の笑顔が何よりも好きで、学園の人に関らず、知らぬ家に上がり込み、老人や子供に至るまで、ありとあらゆる悩みを聞いてくれる相談役であり、ここでは、良きお姉さん的存在。
風船やパントマイムなどの特技を持っていて、日曜日には公園などでその技を
披露し子供達を笑わせているのを見た事がある。
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