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「珈琲ですね、今すぐお持ちします。鷹野先輩、給湯室へいらしてください」
「了解でーす」
明るく答えながら手を降り、纏めた書類をファイルに挟んで閉じ、それを手に持ったまま梯子で踏み込み高く舞って、俺達の前に着地。
「100点!!」
鷹野先輩が決めポーズをすると、熊野先輩が楽しそうに点数を述べた。何をやっているんだこの人達は……。
「え、あっ?へぇ?」
何が起こったのか分かっていない愛美は何度も梯子と鷹野先輩を見ている。
「驚く事は無い、すぐ慣れるっちゃ」
「っ!!私に触るな!!!!!」
後ろから抱きつかれて吃驚した愛美は
回し蹴りをしたが、しゃがむ事で簡単に
かわされ、
「あっ、今日ピンクか」
しかもスカートの中を見られてしまい、
「いっぺん死んで来い!!!」
そのまま踵落としを繰り出すとみごと
首元に直撃、伸びてしまった先輩は鹿野
智治、あだ名『皇帝』。生徒会を基盤とする地域安全化を目指す第5勢力の一人。めったに姿を現さない理事長の孫でもあり、桜北学園において絶対的な権力者とも言われ、学校のイベントなどは全て鹿野先輩の気分次第とも言われている。そのお方に意見が出来る愛美は高等部の一部では女帝とも言われているらしい。
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