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「王妃、今日もお見事です」
「あぁ……たっちゃん、生きてる?」
吹っ飛び具合を称えられた拍手と笑いが混じりにぷにぷにと突っつかれる頬。俺は瞬時に起き上がり、人差し指を差し出しビシッといい放った。
「愛美!!朝から何しやがる!!」
「さぁなんやろね」
「お前……謝る気ないだろ……」
「道の真ん中でフラフラしとったから、背筋をビシッとしたったんやろ?寧ろうちに感謝せな」
何だろう……、朝から受けたこの仕打ちにイライラしていると蘭が肩に顎を置き、
「うさちゃんね、ヨナヨナしてるたっちゃんは見たくないんだって」
そう言いながら俺の頬を果てしなく突っついてくる。
「それは分かったからお前もいい加減にしろよ!!!」
「いいじゃん、面白いし」
「面白くないわ!!!!!!頼斗も見てないで助けろよ」
「よろしいではありませんか、面白くて」
涼しい笑顔をむけられ、俺は落胆すると共にため息をついた。あと新入生から2名を推薦すれば199代目生徒会発足となるとなるが、いったいどうなることやら。当分俺の悩みは尽きそうもない。
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