3・僕と保健室

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「・・・・ここ・・・・」 「保健室だ。まったく・・・・調子に乗りおって。」 「センセ・・・・」 「軽い貧血だ。佐々木が慌てて運んできたぞ。」 「諒が・・・・」 僕の寝ているベッドの横に座っている先生は、少しご立腹のようだった。 「何があった?」 「・・・・・・」 「言えないか?」 「ごめんね、先生。何て言ったら良いのか・・・・」 正直、どう話したら良いのかが自分自身分かっていない。 『気持ち悪い』と感じた事と、もう1つ。 身体が震える何かが・・・・ でも、どうしてそう感じたのかすら分からない。 「まぁ、良いだろう。話せるようになって、話したくなったら話せばいい。考え過ぎは良くない。」 僕が頭を悩ませていると、先生はそう言いながら優しく微笑んでくれた。 「ん、ありがと。でも、またしばらくお世話になるかも。」 「うむ。お前さんなら、いつでも大歓迎だ。さて、もう少し眠っておけ。」 「あっ!!そう言えば、今何時?」 「3時を過ぎたところだな。今日はもう教室に戻らなくても良いとの事だから、迎えが来るまでゆっくり眠っていなさい。」 そう言いながら先生は、僕に掛かっている布団を肩まで上げて、子どもをあやすように胸の辺りをトントンと・・・・ 迎えって誰だろうと聞こうとしたけれど、その規則正しいリズムに誘われるように眠りに落ちていった。
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