6・僕と文化祭

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文化祭は2日に渡って行われる。 2日目は、票獲得のための追い込みで、どのクラスもかなり気合いが入っていた。 そんな中、僕のクラスでは問題が発生していた。 接客担当の女の子が2人も休んでしまったんだ。 調理担当から1人、接客をやらなければいけないらしい。 みんなで色々と話し合った結果、僕がやる事になった。 悠真と同じ格好をして・・・・   ×    ×    × 「・・・・ねぇ、悠真?本当にこれでやるの?」 「渚くんなら大丈夫。」 そのままの格好でやろうと思っていたけれど、みんなに頼まれてしまった。 すごく悩んだけど、悠真の後押しもあったし、みんなに絶対にその方が良いからと言われ、みんなの為に頑張ってみようと思った僕は密かに心の中で拳を握ったのだった。   ×    ×    × 「お疲れ様でした~!!」 クラス全体に、達成感のある空気が広がる。 お客さんがかなり多くて、昨日以上に忙しくなり、クラス一丸となって頑張って何とか乗り切った。 投票は今日だけど、結果発表は後日行われる。 今からは後夜祭だ。 校庭の真ん中にキャンプファイアが焚いてあって、音楽が流れて。 自由参加だけど、みんな楽しそうにダンスをしたり、歌をうたったり、お喋りをしたり。 僕はそんな風景を、保健室の窓からボーッと眺めていた。
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